「乾燥性には洗顔フォームやボディーソープよりも石鹸がいい」こんなことは聞いたことはありませんか?
今は洗顔料ひとつとってみても、たくさんの種類があるので迷ってしまいますよね。
ドラッグストアに行けば、数百円で買えるものから数千円もするものまで、商品がずらりと並んでいます。
そんなたくさんあるアイテムの中から、あなたは何を基準に商品を選んでいますか?ブランドや安さ、香りなど決め手となるものは人それぞれだと思います。
とはいえ、どんな洗顔料、ボディーソープを使用するかによって「肌の乾燥具合」は大きく変わるもの。
乾燥肌に悩んでいる人はもちろん、今はまだ大丈夫という人も洗顔料やボディーソープ選びは慎重に行わなければなりません。
毎日使うものだからこそ、肌にいいもの使いたいですよね。さて、美容に興味のある人なら一度は聞いたことがあるであろう、冒頭の「石鹸が良い」という言葉。
本当に石鹸は良いのでしょうか?乾燥肌に石鹸は本当におすすめできるものなのか、徹底的に調べてみました!
目次
石鹸ならなんでもいいわけじゃない!まずは成分をチェック
石鹸と聞くと、昔ながらの固形のものをイメージする人が多いのではないでしょうか。手を洗うために、学校の水道などに備え付けてありましたよね。
石鹸というのは、固形のものならなんでもいいというわけではありません。アルカリ性で、合成成分を使っていないもののみを石鹸というのです。
石鹸の良いところは、お肌にとって刺激となる可能性のある「余計なもの」が少ないことがあげられます。
そのため、詳しく見ていくと「見た目は石鹸だけど実は石鹸とは呼べない」ものなどもあるんですよ。
ドラッグストアなどに行くと、石鹸がいくつか並んでいると思いますのでぜひチェックしてみてください。行ってみてるとわかりますが、非常に多くの種類のボディソープや洗顔フォームが販売されています。
汚れを徹底的に落とすために洗浄力を重視して作られているものもありますし、お肌を保護するために保湿を重視したものまで色々なものが販売されています。
たとえば洗顔料を例にして見てみましょう。もっともメジャーな洗顔料といえば、やはりクリーム状の「洗顔フォーム」です。
洗顔フォームのすべてがそうではありませんが、洗顔フォームの多くは「合成界面活性剤」という洗浄成分を含んでいます。
合成界面活性剤は汚れを落とす力が非常に高く、安価であることが最大の魅力。しかしその力が強すぎるため、デリケートなお肌にとっては刺激となってしまうのです。
安価な洗顔フォームには、高い確率で合成界面活性剤が使われているでしょう。合成界面活性剤はお肌にとって必要な皮脂まで落としてしまうため、乾燥を招く原因になると考えられています。
「石鹸」は合成成分を含まないもののことを言うので、合成界面活性剤も含んでいません。天然成分が洗浄剤となっているので、安心です。
しかし、石鹸の中には防腐剤や発泡剤などが使われているものもあります。石鹸ならなんでも安心!と思っていると、あとで痛い目をみるかもしれませんよ。
石鹸を選ぶときは、きちんと成分を確認し、不要なものが使われていないものを選びましょう。
薬用石鹸・ベビー石鹸・純石鹸のうち乾燥肌におすすめなのは?
石鹸には洗顔用や身体用、手洗い用などがあります。ここでは乾燥肌との関係についてお話ししているので、洗顔用と身体用が該当しますね。
洗顔と身体は分かれていますが、使うときにわざわざ分ける必要はありません。成分に気を付けて選べば、一緒で大丈夫ですよ。
さて、そんな石鹸には薬用石鹸、ベビー石鹸、純石鹸などの種類があります。乾燥肌には、どのタイプの石鹸が良いのでしょうか。
厳密に言うと、この3つの石鹸はどれも乾燥肌にはあまりおすすめできません。理由を説明しましょう。
薬用石鹸
薬用石鹸は、殺菌成分を含む石鹸です。「ミューズ」などが有名ですね。しかし殺菌成分は刺激となり、バリア機能の低下した乾燥肌には不向き。
余計に肌を傷めてしまうこともあるので、あまり使うべきではありません。
ベビー石鹸
ベビー石鹸には、エタノールや香料、エデト塩酸などが含まれています。分かりやすくいうと、普通の石鹸に保湿成分が含まれたものがベビー石鹸です。
赤ちゃん用なので低刺激ですから、薬用石鹸よりは乾燥肌の人でも安心して使うことができるでしょう。ただしエタノールなどは含まれているので、乾燥肌のあまりにもひどい人は注意してください。
純石鹸
そして最後の純石鹸。純石鹸は、文字通り石鹸の成分以外は何も使われていません。
それはかなり魅力的である一方、乾燥してしまうという人もいるのです。
すでに乾燥肌で悩んでいる人の場合、さらに乾燥を悪化させてしまう可能性があります。
そのため、乾燥肌の人が選ぶべき石鹸は、「余計なものは含まれておらず、保湿成分は含むもの」となります。
洗浄剤を石鹸に限定する必要はありませんが、一般的な洗顔フォームやボディーソープより肌にやさしいことは言うまでもありません。
石鹸は正しい使用方法!石鹸は泡が命!
ただし、石鹸といっても、使用法を間違ってしまうと、お肌に強い刺激を与えてしまうことになりますので、使用法には注意しましょう。
石鹸というのは、ボディソープに比べると泡立ちがよくありません。
そのため、石鹸を使用する場合には、ボディソープを泡立てるよりもしっかりとボディタオルなどを使用して泡立てるようにしましょう。
そもそも、どうして石鹸というのは泡立ちが良くないのでしょうか?
それは、洗浄成分の量が少ないからなのです。
ボディソープなどには、洗浄成分が豊富に含まれているので、泡立ちも良いですし、身体を洗った後にはスッキリとします。
しかし、それと引き換えに身体の潤いを維持するための皮脂まで奪ってしまっているんですよ。
もちろん、石鹸にも洗浄成分は含まれていますがその量は少ないですので、使用する場合にはよく泡立てるようにしてください。
洗浄成分の量が少ないとはいっても、よく泡立てずに使用すると、洗浄成分の濃度が濃い状態でお肌に付着してしまい、刺激が強くなってしまいます。
それでは石鹸の良さを活かすことができないので、しっかりと泡立ててから使用しなければならないのです。
まとめ
乾燥肌に石鹸は、選ぶものによっては悪い結果を招いてしまうこともあります。石鹸ならなんでもいいというわけではなく、きちんと成分などは確認しなければなりません。
余計な成分を含まない石鹸は、低刺激なので乾燥のかなりすすんだ肌にもおすすめですよ。
石鹸を使用することで、適度に身体を洗浄しつつ、乾燥を防ぐことができるので、近年ではボディソープではなく石鹸を使用する方も多いようです。
ベビー石鹸などはお肌の乾燥対策には特に良いとされているので、乾燥肌の女性には人気があるそうです。
自分の納得するものを選び、洗顔やお風呂のあとは肌を保湿することも忘れずに行ってくださいね。